50歳以上の方に補助金利用しての帯状疱疹ワクチン(任意接種)

江戸川区帯状疱疹ワクチン任意予防接種のお知らせです。

1.対象者:江戸川区に住民登録があり、年齢が満50歳以上の方

2.江戸川区からの接種助成金が出ます。接種ワクチンにより負担金額が異なります。

   接種助成金:

   生ワクチン(1回接種)接種助成金:5000円

     不活化ワクチン(2回接種):一回接種:10,000円

   注意:接種費用からワクチンの種類により助成金を差ひいた金額を

      医療機関に支払います。(医院により支払額が差があることも)

帯 状 疱 疹

帯状疱疹は、小児期に水痘を感染後治癒してもウイルスが神経に感染しており潜伏しております。加齢により潜伏していたウイルスが、神経(神経根)から再感染して出現するのが帯状疱疹です。

これまでは、小児の予防接種の弱毒生ワクチの水痘ワクチン(生ワクチン)を帯状疱疹の発症予防用に使用しておりました。効果はそれほど悪くない印象です。

不活化ワクチンである商品名シンングリックス®が開発されて発売されました。

帯状疱疹の予防の必要性は、帯状疱疹感染後の神経痛が問題になる事があります。これ等の合併を予防する為にもワクチン接種が必要と考えられます。

それぞれのワクチンの特徴を以下の表にまとめました。

 

弱毒性水痘ワクチン(皮下注

 

シングリックス(R)(筋注

 

ワクチンの種類

生ワクチン 不活性ワクチン
発症予防効果 51.3%

50歳以上で97.2%
70歳以上で91.3~97.9%

神経痛予防効果 66.5% 88.8%
長期予防効果

5~8年で効果消失(5年で効果低下?)

 

8年後での84.0%の有効率

(10年有効とする論文もあり)

副反応

局所反応・発熱
水痘様発疹(1~3%)など

局所反応・筋肉痛(40%)
疲労(39%)・頭痛(33%)など

接種してはいけない方

妊娠していることが明らかな方
・免疫力を抑える治療をしている方(免疫不全、抗ガン剤服用など
・一部の抗生剤にアレルギーがある

アナフェラキシーのある方
明らかな発熱や急性疾患の方

補助金利用時負担金額 2,000円(1回) 10,000円×2回(2ヶ月間隔)
合計20,000円
対象者 50歳以上 50歳以上

接種回数: 弱毒生水痘ワクチンは「1回接種」です

シングリックス®不活化ワクチンは2カ月間隔で「2回接種」です。

当院の負担 費用:(大まかな費用は医院に異なりますが) 

弱毒生水痘ワクチンは自己負担は2,000円です。
シングリックス®は10,000円×2回=20,000円です。

帯状疱疹ワクチンの効果は?

(7477人の長期間観察試験によるシングリックス®の長期予防効果を示した論文)
弱毒水痘生ワクチンとシングリックスの効果を比較すると「シングリックスの方が発症予防や神経痛予防効果にも優れ、長期に保たれる」といえます。帯状疱疹発症予防の効果はビケン製の弱毒水痘生ワクチンでは5年から8年程度、シングリックス®は8~10年以上持続すると報告されています。そのため、長期にわたって免疫力を持続させたいという場合はシングリックス®の方がよろしいです。個人により効果の期間は一定でありません。