小児耳鼻科 はるやま小児科 アレルギー科
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子どものコロナ感染に関する小児例の検証

長崎大学小児科 教授 森内浩幸先生のお話です。

説明の内容は次のサイトから聴けます

http://medical.radionikkei.jp/uptodate/ondemand/sp/uptodate-210504.html

① 新型コロナウイルス感染症の国内発生動向

年齢別コロナウイルス陽性者数は、10歳未満では全体の2.9%、20歳未満は9.8%と少ないです。成人の感染率に比べて少ないのは、行動範囲が少ないことも要因と考えらます。

行動範囲が広く活発な20代、次いで30-50歳にコロナ陽性感染者が多いと言われております。

その一方年齢別死亡者数は高齢者なるほど死亡に至るケースが多く、20歳以下の死亡者は令和3年4月21日現在ゼロです。

② 先行感染者数

子供は実際どのように感染様式であったかを調べますと、

昨年、緊急事態宣言発令時の学校閉鎖時と緊急事態解除後の学校内の感染傾向は大きな変化はなかったようです。

コロナ感染拡大予防に関して学校閉鎖はあまり効果はなったようです。

子供のコロナ感染は家族内感染が70%を占めており、その多くは父(44%)と母(30%)から感染していることです。

コロナ感染はインフルエンザの流行様式とは異なることが判明たしました。

インフルエンザの感染様式は、初期は学校、幼稚園から流行し始め、子供から家族に感染が拡散して、大人から大人と流行するパターとすることが一般的です。 

実際コロナが子供に及ぼす感染の影響は少なく、例年は子供の感染症は主にRS感染症、インフルエンザなどにより感染が大きく、これらの感染による年間子供の死亡例は100例くらいになるといわれております。

昨年度の学校休校は実施されましたが、今年の非常事態宣言でも、学校、保育園、幼稚園の閉鎖はありませんね。

③ コロナの重症化要因

子どもの要因:コロナ重症化要因である慢性疾患が少ない。

今回の新型コロナは以前からあるコロナウイルス(季節性コロナウイルス)はいわゆる風邪として既にあり、今回は第5番目(?)ということです。子供は普段から風邪として従来のコロナウイルスに感染しております。これが新型コロナ感染にある程度免疫として働いている可能性があります。 

BCGなど多くのワクチンを受けていると、多くの感染症に対して抵抗力が増す

自然免疫が強くなるのではという考え方もあります。

注:スペインとポルトガルがコロナ流行した時、BCGを受けているポルトガルはBCGを実施していないスペインより患者が少なかった論文があります。

高齢者の要因;肥満、糖尿病、慢性肺疾患の要因基礎疾患を併発しているためにリスク大きいです。高齢者の重症化は感染初期でなく、感染後後期のウイルスに対する過剰な免疫反応によるといわれております。

④ コロナ感染が子供に及ぼす影響

コロナ感性が子供に及ぼす影響は、心の健康に与える影響が大きな問題で、長いコロナ対策によるストレスによる、うつ状態になったりします。いろいろな要因があり一概にコロナ感染のためだけによるとは言えませんが、昨年は小児自殺が100人と増えたそうです。

コロナ感染で一人も死亡例がないのに精神的な問題で多くの子供がストレスにさらされていることは問題です。

感染対策を強化するほどする子供の心の発達が損なわれて心の健康が影響を受けて心のリスクが増すことになります。

学校ではマスク使用、大きな声はダメなど、禁止される条項がおおくなります。家庭内では親子のストレスが増大して、家庭内暴力や子供虐待のリスクが高まる事も危惧されます。

私見:

コロナ対策で,感染蔓延防止、感染対策非常事態宣言を宣言して、極力感染を減らすように、政府は努力しております。高齢者を考えると、感染対策は徹底的に行わなければなりませんが、この対策が子供に及ぼす影響と経済活動を考えると、本当に悩ましい限りです。あと何年かすると、新型コロナウイルスも季節型コロナになるかもしれません。

あとはワクチンの効果を待つしかないでしょうか?

⑤ 感染対策の強化は子供の心の発達に影響を与えている可能性

参考説明

  • 季節性コロナウイルス

2020年に世界的大流行を引き起こした新型コロナウイルス以外に、人に風邪を引き起こすコロナウイルス(以下、「季節性コロナウイルス」)が4種類あります。それらウイルスは、ヒューマン コロナウイルス(Human Coronavirus; HCoV)-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1、HCoV-229Eと呼ばれており、古いものでは1960年代には発見されていて、既に人類と共存しています。

冬期に流行のピークが見られ、流行期は風邪の35%をしめると言われているとてもポピュラーなウイルスです。ほとんどの子供たちは6歳までに感染を経験します。症状の多くは鼻風邪程度ですが、高熱を出すこともあります

  • 自然免疫は人間に元々備わっているしくみで、免疫細胞が自分と自分以外(非自己)を   認識することで、非自己である病原体をいち早く認識し、攻撃することで病原菌の排除 を行います。ワクチなどの免疫は獲得免疫といいます。免疫には自然免疫と獲得免疫が あるのですね。
2021-3