アレルギー性鼻炎と歯並びの関係について

子どものアレルギー性鼻炎が近年増加しております。
鼻詰まりの状態になりますと、鼻呼吸ができないため口呼吸をするようになります。夜間の睡眠時に口呼吸になると、夜の咳の原因にもなります。
また最近では食事をよく咀嚼(噛んで食べること)する習慣がなく、歯を支える顎骨の成長がうまくいかないために、顎骨が小さい子供が増えています。
(あご骨の形態の発達は多少遺伝の影響もあると思います。)日常的に口呼吸をすることで「歯の周りの筋肉のバランスを崩す」ことにつながります。

本来の呼吸の仕方としては「口呼吸」ではなく「鼻呼吸」が正しいとされております。

「鼻づまりになる→口呼吸になる→歯並びの悪化」という悪循環につながってしまいます。
小児耳鼻咽喉科の立場としては、アレルギー性鼻炎の治療と、普段から物よく噛んで食べる習慣が大事と思います。よく噛んで顎を鍛えましょう。

特にアレルギー性鼻炎の治療には、低年齢(4歳くらい)から簡単な鼻炎アレルギー検査を行い、アレルギーが有りましたら
ハウスダスト免疫舌下療法をお勧めいたします。

歯並び不全の要因の一部は、よく噛まない習慣と、アレルギー性鼻炎の鼻閉が関連しているかもしれません。

一度そのような症状がありましたら、当院までご相談ください。