子供の視力の発達

子供の視力の発達

小児視力の発達は、乳幼児期にものをしっかりとみる機会が減ると視力の発達が障害され視力が向上しません。図は正常視力の発達です。

視力がつく成長期に、斜視、屈折異常、眼疾患、外傷などにより(物を鮮明に見る)ということが妨げられると視力の発達が遅れて弱視になる可能性が高いと考えられています。弱視の発生は、機能の発達と密接な関係があります。感受性の高い時期に早期に異常を発見し、治療を行うことは非常に効果的です。(4歳~6歳からの治療開始ではおそいのです)
付録:お母さんいつも新生児を笑顔で見つめてあげてください。視力もつきますし母と子供のきずなの形成に大事な愛着形成にもいいですよ。

 私は可能な限り、常日頃、一般診療をしながらも、子供の目に関しては気をつけております。
気にかかる時は積極的に小児眼科専門医に紹介しております。
しかし、外見からの観察からのみでは限界もあります。
これまでは:視力の問題については常日頃、次の①~⑦の症状を常に注意を払っております。
(見逃したくない子供の視力低下のサイン)

  1. 本を見るのを嫌う
  2. 転びやすい、特に走っているとき
  3. 目を細める、まぶしがる
  4. 絵本を近くで見る、読む、TVを前で見たがる
  5. 横目で見る、片目がよる。あごをあげて前のもの見る
  6. 三歳時、自宅での視力検査で、片目を隠すといやがりませんでしたか?片目でもの見る。
  7. 睡眠時初期に目が少しどちら側によりませんか?

でも、6歳時修学時健診で初めて異常が発見されました(!)これでは遅いのです。“この子は幼稚園で走るとよく転んでいたのですよ”ということでした。
もっと早く視力異常を発見してあげればよかったなと自責の念です。

 最近ウエリッチアレンよりスクリーニングに最適な検査機械が発売されました。検査の結果を参考にして異常が考えられたら小児眼科専門医をご紹介いたします。この検査はあくまでもスクリーニング検査です。精密検査により異常なしか、経過観察とされるかもしれません。
日常の診察の中でこの検査機械を使い早期発見を務めていきます。