小児耳鼻科 はるやま小児科 アレルギー科
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睡眠薬のお話

小児科にはあまり関係がない睡眠薬の話です。ある眼科の先生のサイト(川本眼科だより 227)を見ました。 安易に使用すべきでないことは、私も意見は同じです。以下内容を載せます。 以下参考にしてください。 川本眼科だより 227 睡眠薬に手を出すな 2018年12月31日 睡眠薬は簡単に手に入ります。かかりつけの内科の先生に眠れないと訴えれば、すぐに処方してもらえると思います。実は私も患者さんから頼まれれば条件付きで処方してきました。 しかし、睡眠薬はそんなに簡単に使って良い薬なのでしょうか? いろいろ調べていくと、現在最も使われているベンゾジアゼピン系の睡眠薬は非常に問題がある薬であり、麻薬と同等の注意を払う必要があるとわかります。 できるだけ睡眠薬には手を出さないことが賢明です。私も睡眠薬依存の患者さんを新たに作り出さないために、今後新規にはベンゾジアゼピン系の睡眠薬を処方しないことにしました。 ベンゾジアゼピン系の睡眠薬 不眠の時に日本で最も使われているのはベンゾジアゼピンという向精神薬です。脳や中枢神経系を抑制する作用があります。 具体的な商品名では、ハルシオン、レンドルミン、ユーロジン、ベンザリン、デパス、セルシンなどです。 なお、マイスリーやアモバンなどは「非ベンゾジアゼピン系」と分類されることがありますが、薬が効く仕組みはほとんど同じであり、注意すべき点も同じなので、わざわざ別に分ける意味はあまりないように思えます。 ベンゾジアゼピン系は確かによく効きます。その効き方は、量が多ければ少々の刺激では覚醒せず、記憶も飛んでしまうほどです。飲み物に混ぜて飲ませて犯罪に利用するというニュースをテレビや新聞で見聞しますよね。それほど、脳に直接働きかける強い薬なのです。 1ヶ月連用で依存症に? ベンゾジアゼピン系の睡眠薬が恐ろしいのは、常用量で、つまり医師の指示通りにのんだだけで、薬物依存症に陥ってしまうことです。 4週間以上この薬を使い続けると依存症になりやすいとされています。何ヶ月も連用したら確実に依存症です。いったん依存症になると、やめようと思ってもなかなかやめられません。 ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を長期連用している人が突然薬を中断すると、不眠・不安・焦燥・頭痛・知覚異常などの「離脱症状」が起こります。幸い、麻薬や覚醒剤ほど強い離脱症状ではないので、我慢しようと思えば何とか我慢できます。 それでもきっぱり止めるのは至難の業です。人間は弱いもので、薬を再開すれば楽になり快感も得られるので、つい薬の誘惑に負けてしまいます。愛煙家(=タバコ依存症の人)がなかなか禁煙できないのと同じことです。 やめる時の大変さ・苦しさを思えば、最初から手を出さないことが賢明です。 よく効き目覚めが良い薬が危険 ベンゾジアゼピン系睡眠薬はたくさんあります。 患者さんは一般に、よく効く睡眠薬を欲しがります。すなわち、興奮したり心配事があったりしても間違いなく眠れる睡眠薬を望みます。その希望をかなえようとすると実は依存症になりやすいのです。 また、睡眠薬は長時間作用型だと翌朝まで薬の影響が残り、目覚めが悪く朝ボーッとするので、一般に短時間作用型のほうが好まれます。実際に使われているのもほとんどが短時間作用型/超短時間作用型です。しかし、実は短時間作用型は早く血中濃度が下がるので離脱症状が起こりやすく、依存症になりやすいとされています。 人気がある「よく効き目覚めが良い睡眠薬」は実は依存症になるリスクが高い薬なのです。 作用時間が長い薬を、なるべく少量で、たまに使う程度なら、許容できるかも知れません。 離脱には強い意志と我慢が必要 ベンゾジアゼピン系睡眠薬の依存症から離脱することは可能です。ただ、きちんと計画を立て、慎重に事を運ばなければなりません。 よくあるのは、睡眠薬の弊害を聞いて心配になり、突然中止しようとするケースで、たいてい強い離脱症状が起こり、失敗します。一度失敗すると「断薬恐怖」のためにますます離脱しにくくなります。ハードルが上がってしまうのですね。 急がば回れです。離脱症状が起こりにくいように長時間作用型に変更し、その上でゆっくり減量しましょう。1ヶ月ごとに3割減らすくらいが失敗しにくいと言われています。 減量の際には、寝付けないとか途中で目が覚めるとか何らかの悪化は必ず起こるので、そこでくじけない強い意志と我慢強さが必要です。 真剣に離脱を考えているなら、睡眠薬を処方している医師とよく相談することをお勧めします。 眠れなくても気にしない 不眠についてはあまり高い目標設定をしてはいけません。たとえ睡眠時間が短くても日中普通に社会生活が送れれば良しとして下さい。 そもそも加齢とともに睡眠の質は落ちます。若いときと同じように7~8時間ぐっすり眠るなどということは不可能と割り切りましょう。途中覚醒も当たり前です。それで構わないのです。 最近は「睡眠負債が健康を脅かす」とNHKなどで報道され気になりますが、それを安易に薬で解決しようとするのは間違っています。 まずは生活習慣を改善することが第一で、実はそれだけで不眠の大半は解決すると言われています。それでダメなら次に依存性のない睡眠薬(ロゼレム、ベルソムラ)を睡眠リズムを作る助けとして長期計画で使用します。よほどのことがない限りベンゾジアゼピン系の睡眠薬には頼らないほうがよいと思います。睡眠薬依存から離脱するのは不眠よりももっとつらい可能性が高いわけですから。 依存性がない睡眠薬は不人気 最近は依存性が全くない睡眠薬が使えるようになりました。ロゼレムは体内時計に作用して睡眠側にスイッチを入れる働きがあるとされています。ベルソムラは人を眠りから覚醒させるオレキシンというホルモンの働きを阻害する薬です。 どちらの薬も、患者さんには人気がありません。即効性がないため「飲んでも眠れなかった」「効かない」と低く評価されがちだからです。 これらの薬はベンゾジアゼピンのように「眠れないときに緊急避難的に眠るための薬」ではありません。別のカテゴリーの薬です。頓用ではなく計画的に使うことで、体内時計の乱れを正常化し、自然な眠りを回復させる手助けをしてくれるところに真価があります。 非常に安全で依存性はありません。ふらつきや記憶障害などの副作用もほとんどありません。睡眠薬が原因の転倒事故も起きません。 高齢者にはぴったりの薬だと思います。もっと使われてしかるべきだと思うのですが。
2021-3