目次
1.ブロー氏液による慢性化した治りにくい外耳道炎の治療
抗生剤が効きにくい細菌や真菌(カビ)による炎症の場合はなかなか治りにくいのですが、
その場合「ブロー氏液」(酢酸アルミニウムの水溶液)による治療が奏効する場合があります。
外耳炎とは、耳の入口から鼓膜までの外耳という部分に細菌やカビが入り腫れや赤みといった炎症が起きる病気です。
耳かきなどで外耳を傷つけてしまうことがきっかけで発症することが多いです。
外耳道炎の一般的な症状として
- 耳の痛みや不快感
- 耳垢や分泌物の増加
- 耳のかゆみや赤み
長年繰り返す外耳道炎がブロー液による治療で良くなる方が多くいらっしゃいます。
繰り返す外耳道炎にお悩みの方はブロー液治療をお勧めいたします。
2.慢性化した中耳炎、外耳炎、鼓膜炎の患者さまへ
薬剤に抵抗性があったり、複合感染であったりして、すべての細菌に効く薬がないために菌数の多いものを最初狙いうちにして、
あとは局所の洗浄、清拭・消毒により乾燥化をはかるという治療法で、患者さんにも気長に対処していただく場合があります。
また、細菌と真菌の混合感染の場合はほとほと困ります。おそらく最初は細菌感染がおこり、その後、病態がやや慢性化した
状態になり、局所が真菌類に適した環境にもなってしまったということです。
耳の中は暗く温かくて、適度な湿気があって、そこにいるカビたちはどっと増えてしまいます。
こういった治りづらい場合の対応として、抗生剤が発達する前には頻用されていたブロー氏液というものがあります。
それはどんなにがんばっても治らない中耳炎や外耳炎がブロー氏液を外来で3~4回耳浴すると、乾いてきます。
現在厚生省で認められている薬液ではないため、患者さんに手持ちでは処方しません。
中耳炎で鼓膜穿孔がある場合はまれに内耳に毒性もある例もありますので、施行する前には聴力検査を施行し聴力の低下に
注意をはらってご説明と同意を得てから施行しています。また、薬液にて一過性のめまいもに注意を払って施行します。
おおよそ1週間に1~2回程度受診していただき、15分程度耳浴していただきます
。 おおよそ4回程度で乾燥してくるとのことです。長年治らない方、当院でブロー氏液を試してみてください。
耳漏(みみだれ)の治療(ブロー氏液)について
MRSA 緑膿菌等の抗生剤が効きにくい細菌や真菌(カビ)による耳漏に悩む患者さまが増えています。
当院はブロー氏液による治療を行っています。耳漏でお悩みの方はご相談ください。
※ブロー氏液
抗生剤による一般的な治療で改善しない外耳炎中耳炎がブロー氏液による数回の処置で劇的に改善することが
報告され最近注目されています。内耳障害の危険もあるので適応および使用法には注意が必要です。
自宅で使用することはできません。可能な限り事前に聴力検査がもとめられます。
新生児の耳だれMRSA感染が多いと考えます。
