喘息の診断に有用な NIOX VERO 導入しました

-NIOX VEROによる呼気一酸化窒素(NO)測定の喘息診断の有用性-

気管支喘息は気道の慢性炎症を本態とする変動性を持つ気道狭窄(喘鳴 呼吸困難)などの臨床症状を持つ疾患です。特にその中で気道の炎症は喘息の重要な病態です。

ぜん息では好酸球性気道炎症が起こることにより、呼気一酸化窒素が(NO)濃度が 上昇します。

NIOX VERO 呼気NO 測定器です。

測定方法は深く息をはき、その後マウスピースをくわえて、息を吸ってその後一定の強さで吐くだけで、70秒後にモニター画面に呼気NO濃度が表示されます。

これまで、喘息の診断は問診や臨床症状・呼吸機能検査等で評価していましたが、この
NIOX VEROを使用すると、数値で信頼性の高い診断が可能。

3種類のアニメーションで、呼気流量の調節をサポートします(下図)

(測定は小学生高学年ですが、それ以下でも測定可能な子もおります)

 

FeNO 値と好酸球性炎症と喘息の関係
<25ppb(小児<20ppb 25~50ppb(小児~35ppb) >50ppb(小児>35ppb)
低い 中程度 高い
可能性は低い 好酸球性炎症可能性あり 可能性は高い

FeNO 値と好酸球性炎症と喘息の関係

NIOX VEROによる呼気NOの測定は
①喘息の補助診断(好酸球性気道炎症の評価)
②吸入ステロイド薬の治療反応性の予測
③治療経過のモニタリング
④薬を規則的に吸入しているかのチェック

参考:FeNOをあげる要因

①硝酸塩を含む野菜: レタス、ホウレンソウ、など

②ウイル性気道炎症

③アレルギー性鼻炎アトピー

④気管支拡張症

FeNOを下げる要因

①運動

②飲酒

③喫煙

④ステロイド吸入

自分は喘息なの?と心配されている方、現在喘息で治療中の方も是非一度
NIOX VEROでの呼気NO濃度を測定して、喘息の正しい治療につなげて下さい。
詳しくは、お気軽に当クリニックにて検査可能です。